長期入院主体の老朽化した施設を時代のニーズにあった地域に開かれた病院へと転換すべく、2つの病棟とストレスケア外来部門とデイケア棟の増築をし、これに伴う既存部分の改修をするというプロジェクト。
性格の違う、精神科急性期とストレスケアの病棟を分棟とすることでより専門的な治療環境を確立し、低層化を図ることにより森の中になじみつつ、 あふれる緑と光で患者に安心感と安定感をもたらすよう配慮している。
特にストレスケア病棟は、スタッフステーションを挟む形でのステップフロア形式のユニット型とし、コンパクトで斬新な構成としている。
プライバシーを守りつつも、地域に帰るための外来・入院治療、リハビリのための棟がロータリーを囲むように配置され、アプローチの段階から、 わかりやすく敷居の低い精神科病院建築を目指した。
Award
- 日本建築家協会優秀建築選2008/日本建築家協会(受賞歴→)
掲載誌
- 会誌 『医療福祉建築』 No.165(2009.10)
- 会誌 『現代日本の建築家優秀建築選2008』(2009.6)
- 雑誌 『MEDICAL・QOL』 No.158(2008.1)