二次保健医療圏の中核病院として位置づけられている自治体病院の現地建替プロジェクトです。将来にわたる様々な変化に対応しつつ、「良好な地域医療サービスを永く提供し続けることのできる市民病院とは」、「その建築としてのあり方を如何に描くべきか」というテーマ設定から設計をスタートしました。
「可変性能の向上」・「快適性と効率性の両立」・「安心と安全の提供」の3点をキーワードと認識し、新さぬき市民病院の建築・構造・設備計画の骨子としています。
永続性を保障する病棟構成として、「40床規模の病棟×1フロア3看護単位、個室率50%」とする病棟計画を提案しました。高齢化率29%という超高齢地域における病棟計画には、医師・看護師等スタッフ数の充足度の問題、入院需要や動向さらには制度の将来的な変化等、様々な状況に柔軟に対応できるハード要件が求められると考えてのことです。
掲載誌
- 会誌 『医療福祉建築』 No.178(2013.1)
- 雑誌 『病院』 第71巻 第12号(2012.12)