クリニック、訪問看護事業等の拡充と、看護小規模多機能型居宅介護事業(看多機)新設のための移転計画です。
訪問事業の駐車場を確保するため、建築面積を抑えた3階建てとし、長年の診療・看護による知見を活かした機能的な動線計画を目指しました。
1階のクリニックの待合室は、ゆとりをもたせ、アプローチに面した明るく開放的な空間とし、診療時間外には地域の高齢者の交流の場としても活用して頂いています。
2階の看多機は廊下をなくし、家庭的な居心地の良さと目配りのしやすさに配慮しました。リビング隣の和室は、日中は坐って寛げる共有スペースとして、夜間は利用者個室として兼用できるよう戸襖を工夫しました。限られた面積の中でも共有空間に変化を持たせ、利用者が居場所を選べるように柔軟性に富んだ計画としています。