地域医療を支え続けてきた北堀江病院が、名称を新たに「日新会病院」として生まれ変わりました。
「地域生活を支えつつ、安心して最期も迎えられる【場】」を実現するために「わかりやすく気軽に立ち寄りたくなる豊かな居場所のある病院」をコンセプトに取り組んでいます。
北に少し広がる敷地の形状を活かし、建築を2つのブロックに分け、わずかに東西に開くことで「ゆとりの軸」を生み出しました。この軸という名の「すきま」が空間に豊かさを生み、慣れ親しんだ街並みの様相が内部に流れ込んでくることを期待した構成です。
長期療養の患者さんにとって、家族との過ごし方は大切だと考えています。できるだけ長く自然に家族が病院にとどまることができるよう配慮しています。ベッドサイドでも面会者も居やすい環境や、街の往来がよく見える食堂で談笑できる場所を設け、家族にとっても居心地のよい空間を用意しました。
「個」を大切にし、家族やスタッフが寄り添い、見慣れた風景、周辺の緑・風・光を感じる事ができる療養空間と、日常の中にある魅力的な空間を目指しました。