鹿沼病院リハビリテーションセンターは、地域に暮らす、精神疾患をかかえる患者さんが社会復帰のために利用する建物です。

建物の配置は、何十年後かに予想される既存病棟の建替えを念頭におきました。南北に長い敷地に対して、中央が余地となり、北側が治療・入院ゾーン、南側が社会復帰ゾーンとなることをイメージしました。

デイケア室(2F)は片流れの屋根形状を生かし、高い位置にハイサイドライト設け、光を取り入れています。一体空間としながらも、開放的で大人数で利用するエリア、少人数で落ち着いて利用するエリア、を天井高の違いによってさりげなく領域分けをしています。

内装には安価な木質系床や腰壁を採用し、自然素材そのものが放つ落ち着きのある空間を目指しました。又、外装は、金属の壁を採用しつつ、既存棟で用いた木製羽目板や木製ルーバーなども併用し、敷地全体での建物の調和を大切にしました。