開設から40年を過ぎ、既存病棟の老朽化や、ニーズの変化から、将来を見据えた増改築が行われた。 最近建てられた療養病棟はそのままに、今最も必要とされる急性期とストレスケアの病棟を増築し、既存病棟を認知症治療病棟などに改修している。
一人になれる空間を確保した個室の集合体のような4床室をベースに、病室外の居場所に多彩な選択肢を持たせながらもコンパクトな病棟としている。
既存建物のエントランスや外来部門は、改修すると同時に増築棟と一体化し、病院の顔に相応しい豊かな空間に生まれ変わった。
将来の建替えや拡張を見据え、敷地内にまとまった余地を確保する配置計画としたため、芝生の広場空間が生まれ、病院全体で包み込むようなかたちを 達成している。