キーワード1:個室化
感染症対策という意味で、個室化以上に合理性と説得力のある方法はないのではないでしょうか。私たちは、多床室であっても部屋の形状、家具や窓の配置によって個室的に使えるプラン(個室的多床室)を提案してきました。近年は、極力個室率を高めつつ、それによって長くなってしまいがちなスタッフ動線をできるだけ短縮するため個室群形状を提案しています。
個室化のメリット(平時)
- プライバシー確保
- 匂い、音が気になりにくい
- 個別的な温湿度、明るさのコントロールがしやすい
- ベッドコントロールの減少
- 十分なケア空間設定が可能
- 個別の家具、ベッド配置可能
個室化のメリット(感染症拡大時)
- 患者同士の飛沫・接触感染リスク低減
- スタッフの感染管理のしやすさ
- 陽性者退院後の清掃、空白期間を設けやすい
- 個別の洗面、便所が利用できる
【個室群形状とした場合】
個室前の空間を前室として、陰圧室の設定や防護服着脱スペースとして活用できる